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植物図鑑0011(松下)

アマチャ【甘茶】

梅雨の走りのような天気が続き、いよいよ梅雨入りが近づいてきました。梅雨と言えば「アジサイ」を連想しますが、今回はアジサイの仲間のアマチャを紹介したいと思います。

 

アマチャはヤマアジサイの甘味変種で、ヤマアジサイの甘味のある成分変異株が民間で発見されたものとされています。歴史はまだ新しく、江戸時代あたりから民間薬として利用され始めました。アマチャの若い葉を蒸して揉み乾燥させ茶葉にしたものが「甘茶」です。甘茶には独特な甘さがありますが、この甘味は砂糖の約1000倍の甘さがあり、砂糖が普及するまでの間、甘茶は甘味料として重宝されていました。

 

また、甘茶は、灌仏会(花祭り)の際に仏像に注ぎかけるものとして有名です。これは釈迦の生まれたとき、これを祝った八大竜王(仏法を守護する竜族の8人の王)が産湯に甘露を注いだという故事によるものです。

 

甘茶には防虫効果もあると信じられており、墨に甘茶を混ぜてすり、白い紙に虫よけのおまじない、「千早振る卯月八日は吉日よ 神下げ虫を成敗ぞする」と書いて、室内の柱に逆さに貼るといったユニークな虫よけの風習が近年まで全国各地に残っていました。

                                  【松下】

2018/06/11 21:37